Brain

パズル問題自動生成時代 -- 概論

パズルと脳の活性化

脳の研究状況

脳の研究が随分活発で、啓蒙書も多数出版

以前は、脳を研究するといっても、生きている状態で何かを行なわせ、そのときの脳の状態を調べるといっても、脳波くらいしかなかった。もっと詳しく内部を調べたいと思ったら、死後に解剖するくらいしか駄目だった。

しかし、最近の医療画像処理の発展により、様々な人間活動と、脳の各部分との対応が非常にはっきり分かってきた。これはコンピュータの性能向上の賜物で、様々な方法で脳をスキャンし、内部の変化を時々刻々調べることができるようになった。

以前の脳科学は、かなり推定の部分が多かったが、今は、しっかりデータが取れ、比較ができてしまうようになったのだから、色々なことが分かってきた。もちろん、分からなくても良いことまで、どんどん分かってきた。

脳は、神経細胞がいっぱい詰まっていて、それらが絡み合っていて、信号を伝達しているに過ぎない。神経細胞も生きていて、色々な活動、反応をするために、体の他の部所の細砲と同じで、血液が必要である。神経細胞が活動するためにはエネルギーが必要である。

現状で調べていることの多くは、神経細胞の活動を直接見ているのではなく、活発に活動しているところでは、血流が多くなるので、その血流を調べているようである。

なお、私は本を読んだくらいなので、以上のことには自信はない。

パズルと脳の活動

パズルを解こうとすると、頭を使うことは確かだ。テレビをつけて、ボーと眺めているような情况ではとても解けない。つまり、脳はテレビを見ている時のような受け身の状態ではなく、考えていることは確かだ。

着々と解くのも考えている訳だが、解けない解けないと悩み苦しみ悶えている時の方が、もっと考えていて、脳には相当の刺激になっているのではないかと思う。

苦しんで苦しんで、やっと解けると嬉しい筈だ。苦しみが大きいと、喜びも大きくなる。この喜びに対して、神経伝達物質であるドーパミンがご褒美として脳内に出る。すると、ますます頑張って、また次の、もうちょっと難しい問題に挑戦したくなる。

極端に難しい問題に、もしかして解けるかと思って挑戦するも挫折する人は多い。自分に解けない難易度の問題は、そのうちやる気が無くなってしまうだろう。適度な難易度というのが一番良い。

ドーパミンは、意欲、動機、学習に関与する物質らしい。いわゆる、脳の活性化、頭が良くなるための重要な物質とも言える。

しかし、何事にも限度というものがある。パズルをやりたいのがあまりにも行き過ぎて、研究や仕事を忘れるくらいならともかく、食事や睡眠まで忘れて熱中しては逆効果であり、体を壊してしまう。

毎日数時間程度パズルを解き続けるのなら趣味のレベルとして望ましいのではなかろうか。

パズルと良い頭

私の周囲には、パズルを解くのが上手な者とか、パズルを実際に作っている者とかがいる。要するにそういうパズルに長けた人々がいるのだが、頭が良いかといわれると返事をするのが難しい。

そもそも頭が良いとはどういうことかがハッキリしない。たとえば、学校の成績が良くて、東大に合格することなんだろうか。東大卒はもちろん、東大の先生方にも知り合いはいる。そして、ある面、つまり専門分野については確かに極めて優れていて、私にはどう優れているのか分からないくらい優れている。

たとえば、東大生の中には、パズルの得意な者は多いし、東大生協はとても多くのパズル本を売る本屋としても名高い。パズル作家の学生もいたりする。東大に限らず、色々な大学にパズル作家は実際にいる。

世の中で言うところの、頭の良い人の間には、パズルの得意な人が存在するのは間違いないだろう。

パズルは論理的に考えて解くもので、ある程度の集中力も必要だ。また、様々な技法も修得しなければ効率良く解けない。要するに、パズルを解くには、受験勉強に必要な能力、適性と似た要求があるようだ。

つまり、論理的に考えられないような馬鹿(?)では、パズルを解くことはできない。

しかし、頭が良くても、何の役にも立たないパズルなど何で解くのだと思う人は、解けるようにはならない。解きたくないのだから、これはどうしようもない。

頭が良いとか、パズルが出来る、問題を作れるというよりも、どうも社会的適性の方が重要な気がする。

パズル作家に限らないのだが、特定分野に極めて優れた人というのは、かなり変な人が多いし、酷い場合には社会生活に問題を起こしている場合も見受けられる。世間の常識、あるいは良識には極めて無頓着なため、本人に悪気はないのだが、様々なトラブルを起こすようだ。

天才と気違いは紙一重の言葉通りで、頭が良過ぎて、社会と折り合いをつけられないのも困ったものである。しかし、そこまで頭が良いと思われる人は少ないので安心されたし。

パズルを解くと頭が良くなるか?

さて、逆が可能かどうか考えてみよう。パズルを解いていると頭が良くなって、受験勉強に有利になるだろうか。

受験勉強に必要な項目と、パズルに必要な項目は非常に近いので、パズルをやれば受験勉強に強くなると思われる。しかし、パズルをどんどんやると、その分受験勉強の時間が減るので、パズルをやり過ぎると問題が発生する。「パズルで遊んでいないで、少しは勉強しなさい」と言われることになる。

受験勉強のことはおいておくとして、パズルをやると頭はどうなるのだろうか。パズルが上手になるに従って、頭の中にはどのような変化が現われるのだろうか。

興味のあるところなのだが、ちゃんとした実験結果は知らない。パズルは、上達するのにかなり時間がかかる。数ヵ月は普通で、一年以上かかる場合がいくらでもある。そういう長い時間を継続的に調べるのは大変だ。

パズルをどんどん解けるようになると、頭は良くなっていると思う。しかし、社会で役に立つようになっているかについては、私自身もかなり疑問を持っている。

パズルは、やはり趣味である。好きならやればよいだけだ。もしかしたら頭を良くする効果があるかも知れない趣味ということで気楽にやるに限る。

老人ボケ対策

停年退職して急にやることがなくなった男性の余命は非常に短いそうだ。やることがなく、一日中テレビの前に座ってボーっと眺めていると、頭も体も駄目になって、あっという間に亡くなってしまう。

それに引きかえ、女性は元気で、長生きをする。買物、料理、炊事、洗濯など家事は永久に続き、常に工夫しないといけないので、頭を使うし、体も使う。

ならば、男性がパズルをやって、頭を使い続けるのが良いと思うが、パズルは男性よりも女性に圧倒的に人気が高い。これには明白な理由が分かっている。

パズルは集中力が必要だ。しかし、それだけでは通常行き詰まってしまう。複数の可能性を同時に考えるような、集中と対局にある分散処理能力が必要だ。ある場所で行き詰まったら、いつまでも考えこむのではなく、別の場所に手をつける切り替え能力がとても重要だ。集中力は一般に男性の方が高いが、分散処理能力は女性の方が高い。両方の能力を持った人が非常にパズルに向いた人になる。

パズルに限らないのだが、老人ボケにならないためには、何か頭を使うことをやるに限る。体を動かすには、頭から手足の筋肉に司令を送らなければならないので、やはり頭も十分に使っている。指先を使った作業をしても頭は使うので、手編や折り紙は頭に良いはずだ。庭いじりでも何でも構わない。とにかく何か、体や頭を使うことをやれば良いだけだ。

老人ボケのために、ずいぶん多くの人が介護に時間を取られ、国としても相当の負担を強いられている。もし、パズルの普及で、老人ボケが若干でも減少するならば、パズルの研究のために国が、人類が金を提供するくらい安いものだ。

結論

ここに書いているのは、私のごくごく個人的な見解でしかない。考えも今後変る可能性が十分過ぎる程ある。したがって、どこまで信頼するかは読者に任せる。

それより、自分で色々調べてみる方が楽しいと思う。 21世紀は脳社会と言われていて、脳に関する書籍なら文庫本、科学啓蒙書から専門書までたくさん出版されている。

できれば、誰か、パズルと脳の関係について真面目に研究しても良いのではないかと思う。

Copyright(C) 2007 Time Intermedia Corporation. All Rights Reserved.

株式会社タイムインターメディア | 自動生成エンジンとは | お問い合わせ | About Us